欅坂46「風に吹かれても」歌詞考察。片思いなのに前向きな理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

欅坂46「風に吹かれても」歌詞考察。片思いなのに前向きな理由

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風に吹かれても
40年近く前に寺尾 聰さんが、孤独が好きな俺さ・・・枯葉の重さもない命と歌いました。

「ルビーの指輪」ですね。枯葉以下の俺の命と歌うことで、いかに失恋のダメージが大きいかわかる歌で、切ないです。

なので、「風に吹かれても」においても、失恋で負った傷心を枯葉に投影させたのかなと思いました。

ですが、最後まで聞いてみると、半分正解で、半分不正解といったところです。

歌詞考察・・・なぜ「僕」は、片思いなのに前向きなのか


告白するより、友達のままの方が楽しいのだ

「風に吹かれても」と「ルビーの指輪」は、恋心を歌っているところは、共通していました。

「風に吹かれても」には、ずっと前から知り合いだったのに、どうして友達なんだろう? という歌詞があります。

「僕」は、「君」との関係が友達どまりであることに、疑問を抱いていると想像しました。

「君」に恋心を抱いているのです。

そして、恋心を打ち明けようかどうか・・・「僕」の心情の揺れを、枯葉に見立てているのでした。

枝から放たれた枯葉がどこへ向かうか予測できないように、「君」への恋心も予測できないのです。

だから枯葉も、恋心も風まかせ・・・that's the wayといったところでしょうか。

「風に吹かれても」は、実らない恋でも、いっしょにいられればいいんだという世界観でした。

路上に落ちている一枚の枯れ葉

「風に吹かれても」は、恋を打ち明けようかどうか、風に揺れる枯れ葉のように迷っているような歌詞ですから、もどかしくてやりきれないことでしょう。

ですが、このもどかしさが、青春と言えました。

そして、「僕」は恋心を抱きつつも、やっばり告白しない友達のままの関係でも構わない、と開き直っています。

告白をしようとしたけれど、友達の関係を壊したくない「僕」に、共感できました。

ただ、のら猫ひろしは、年を重ねて、あの時振られてもいいから告白すれば良かったという後悔があります。

なので、「風に吹かれても」の「僕」も大人になって悔やまないか、心配になりました。

終わりに

欅坂46は、デビュー曲のサイレントマジョリティーで、反骨精神をテーマに歌いました。

それ以降の曲も、ほぼ大人への不屈の精神をテーマとした表題曲です。

それらに比べると、「風に吹かれても」は、若者の反骨心からの脱皮を歌った曲だと思いました。

しかも、まだ始まってもいない恋というのも、もどかしいです。

そして、「風に吹かれても」は「僕」の一人称でした。

髪をばっさりと切って男装した平手友梨奈さんが、「僕」に重なります。 終わり


■風に吹かれても
欅坂46の「風に吹かれても」は、2017年秋に発売された5枚目のシングルです。

作詞は秋元康さん。

MVの冒頭シーンは、スーツ姿の欅坂46が、黒板を背にして学習机に座っていました。

この映像からでも、大人へ脱皮した世界観がわかります。