欅坂46&日向坂46「太陽は見上げる人を選ばない」歌詞考察 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

欅坂46&日向坂46「太陽は見上げる人を選ばない」歌詞考察

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太陽は見上げる人を選ばない
欅坂46と日向坂46の全員が歌う「太陽は見上げる人を選ばない」は、2017年に発売された欅坂46ファーストアルバム「真っ白なものは汚したくなる」TYPE-A に収録されています。

欅坂46と日向坂46の混合ですから、32人が歌っていることになりますね。作詞は秋元康さんです。



歌詞考察


日向坂46の「NO WAR in the future 」との共通点

「太陽は見上げる人を選ばない」の歌詞には、限られた大地には多くの人たちがやって来て多くの人たちがやって来て何度も争ったけど、とあります。ここからわかることは、平和がテーマであることです。

平和というと、2018年の日向坂46の「NO WAR in the future 」があります。大きな雨雲がこの空を覆ってもさあみんなで声を上げようぜ!戦いを望まない僕たちはここにいるとさあ声をあげようぜ!という歌詞から平和がテーマとわかります。

戦争の後の平和を享受している

このことから、「NO WAR in the future 」が争いのさなかで戦争の無意味さを歌い、「太陽は見上げる人を選ばない」では、戦争が終結したことで訪れた平和を享受したことで得られる感情が歌詞になっていると言えます。

「太陽は見上げる人を選ばない」の歌詞に、何度も争ったけど境界線なんていつの日か消えて行くそれぞれの話す言葉とか信じるものが一つじゃなかったとしたって最後はわかり合えるだろう、があります。まさに平和そのものですね。

また、言葉にした愛の発音は違ったってやさしい気持ちになれるのはおんなじ人間だから、という歌詞も同様に平和をイメージできます。異国でいがみあった過去があっても同じ人間だという認識を持っていることでしょう。

坂道AKBの「国境のない時代」の共通点

そして、「太陽は見上げる人を選ばない」のテーマが平和であることを考えると、2018年発売の坂道AKBの「国境のない時代」にも通ずるのではないかと考えてしまいます。「国境のない時代」の歌詞は、僕たちは同じ時代を生きてるんだ国境なんて意味を持たないたったひとつのあの太陽の下どこも光は平等だよ、とあることから、まさに平和そのものを歌っています。つまり、「太陽は見上げる人を選ばない」も坂道AKBの「国境のない時代」も、太陽の光は平等に降り注いでいるのです。

終わりに


1971年のジローズ「戦争を知らない子供たち」

なぜ、秋元さんの歌詞には、国境とか戦争を匂わせるものが多いのか疑問でしたが、秋元さんが初めてギターで弾いた曲が、1971年の「戦争を知らない子供たち」と聞いて納得しました。この曲によってメッセージというものはメロディーに乗せることで伝えることが可能になると少年の秋元さんは理解したと言っています。

戦争が終わって僕らは生まれた戦争を知らずに僕らは育った、という歌詞を書いたのは作詞家でもあり精神科医である北山修さんでした。彼は、戦争を知らない世界中の人間が歌うことができれば幸せだと言いました。1970年の大阪万博という時期を考えると、ベトナム戦争のさなかですね。

しかし、21世紀になっても、戦争に巻き込まれている子どもがいます。そうすると、まだまだ北山さんの言うような、戦争を知らない世界中の人間が、「戦争を知らない子供たち」を歌うのは、遠い話となります。そういった北山さんのメッセージを、秋元さんは「太陽は見上げる人を選ばない」に込めているように思えてなりません。 終わり