乃木坂46「逃げ水」歌詞考察。単なる追憶か感動の再会か | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46「逃げ水」歌詞考察。単なる追憶か感動の再会か

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今が思い出になるまで
のら猫ひろしは、乃木坂46の4枚目のアルバム「今が思い出になるまで」の初回生産限定盤を予約注文しました。A でも B でも通常盤でもないバージョンです。

なにはともあれ、のら猫ひろしは、にわかの坂道46ファンなので、この4枚目のアルバム「今が思い出になるまで」の収録曲から乃木坂46を辿っていこうと思いました。

注文したアマゾンでは商品紹介の欄で収録曲を確認できます。1曲目の「ありがちな恋愛」は新曲ということもあって歌詞を確認できないので、2曲目の「逃げ水」から歌詞考察したいと思います。

ちなみに「逃げ水」は18枚目のシングルとして2017年の夏に発売されました。作詞は秋元康さん。

歌詞考察



「逃げ水」は近づくと逃げる蜃気楼

「逃げ水」は蜃気楼の1種です。アスファルトに水があるように見えて近寄っても、その水が遠のいてしまう現象を言います。そうしますと、乃木坂46が歌う「逃げ水」の世界観は明るいものではなさそうです。

タイトルが、近寄っても近寄っても遠ざかるという現象を意味しているわけですから虚しさとか寂しさしか感じられません。ということは主人公には、追いかけたけれども捕まえられなかった何かがあると想像します。


恋心を抱いていた女性が現れた。幻覚か現実か

まず主人公の年齢を推測できる歌詞は、市営球場から聞こえてくるひと夏の熱狂、いつの日からか僕は大人になって走らなくなった、というところでしょう。元高校球児で社会に出たての青年と考えても良さそうです。元高校球児が追いかけても捕まえられなかったものと言ったら、甲子園とかプロ野球選手になりたかった夢と言えそうです。それを表現したかのような歌詞は、近づいたらふいに消えてしまった目指して来たのにどこへ行った?あの夢、となるでしょう。

そして「ミラージュ」という単語が登場しました。三菱自動車しか思い浮かびませんが当然違います。「ミラージュ」はフランス語で蜃気楼でした。歌詞は、ミラージュ僕が見ているものそれが真実で幻でも構わない今確かに僕の目に映るなら逃げてしまっても追いかけたいこの恋、と続いています。大人になった主人公が市営球場で何かを見たから、追いかけたい欲求が芽生えたのです。となると、それは甲子園に行きたかったとかプロ野球選手になりたかったという夢ではないことになります。

主人公は何を見て追いかけたいと思ったのでしょうか。半袖を着た女はカーディガンをいつ肩に羽織るのか?という歌詞があります。その後に、追いかけたいこの恋と歌詞が続くわけですから、野球部の元マネージャーである女性を市営野球場で発見して追いかけたいと思ったのでしょう。

終わりに


少年の時に恋をした女性が、大人になった主人公の前に現れたことになります。果たしてその女性が「ミラージュ」なのかということになりますが、主人公は追いかけていません。ただ、その女性が「逃げ水」であっても構わないから追いかけたいというところで終わっています。

その女性が蜃気楼であれば切なくて儚い世界観といえますね。しかし女性が実際に現れたとも考えられますから、その時は感動的な再会になることでしょう。 終わり