尾関梨香・小池美波・長濱ねる「音楽室に片思い」歌詞考察 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

尾関梨香・小池美波・長濱ねる「音楽室に片思い」歌詞考察

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アンビバレント TYPE-D
「音楽室に片思い」の歌唱メンバーは、尾関梨香さん、小池美波さん、長濱ねるさんです。

2018年発売の欅坂46の7枚目のシングル「アンビバレント」TYPE-D に収録されていました。作詞は秋元康さん。






尾関梨香さんが長濱ねるさんの卒業について言及

尾関梨香さんが、欅坂46公式サイトのブログで長濱ねるさんの卒業について言及していました。戸惑いが隠せないとしつつも、感謝や、もっと助けられたのでは、という悔しさを綴っています。

そして尾関さんと長濱さんの後ろ姿のツーショット写真が載っていました。アンビバレントの衣装にアマリリスが浮かんでいます。アマリリスは内向的と、おしゃべりの相反する花言葉があります。尾関さんの、戸惑いつつも応援したいという葛藤があることをアマリリスが浮かんでいる衣装の写真で訴えたかったのかなと思います。


アマリリスの花言葉、内向的とおしゃべり

アマリリスがなぜ、内向的とおしゃべりというような相反する花言葉となっているのでしょうか。

内向的の由来は、神話にあります。美しい少女のアマリリスが、アルテオに恋をしました。しかし、アルテオは別の少女に関心を持っています。ここで、アマリリスは神のお告げを聞きます。受け取った1本の矢で自身を傷つけなさいというお告げに従ったところ、血が滴った地面から美しい花が咲きました。それをアルテオに贈ると恋が実ったとのことです。

おしゃべりの由来は、アマリリスの花姿が横向きであるからでした。アマリリス同士が向かい合っていることから、まるでおしゃべりしているようだとなるのですね。


歌詞考察



音楽室で「君」がピアノを弾いている

「音楽室に片思い」の冒頭にある歌詞は、夕日に染まる放課後、となっています。下校時の学校が舞台で「僕」は高校生と考えていいでしょう。

机の上カバンがある君はどこで何してるの?音楽室に片思い君がピアノを弾いてたドアを開けずにその廊下でときめきながらずっと聴いてた、という歌詞からは、タイトルにある「音楽室に片思い」の意味がわかります。

「僕」が片思いしている「君」が音楽室でピアノを弾いているのですね。ここで、なぜ「僕」は廊下でとどまっているのか。それがわかる歌詞は、何か言葉をかけたいけどそのきっかけがわからないんだ、となっています。


「君」と話したいけど声をかけられない二律背反

主人公は、声をかけることすらためらっていますから、友達という関係でもないようです。言葉をかわしたことのないクラスメイトでしょうか。このまま、音楽室に突入していけばいいのに、と思いますが、それができれば苦労はないですよね。

「君」と、おしゃべりしたい。だけど、「僕」は内気。まさにアマリリスの花言葉に相応しい二律背反の状況です。そういうことで、「音楽室に片思い」は「アンビバレント」の収録曲となったのでしょうか。

終わりに


「音楽室に片思い」の「僕」の恋は、廊下で「君」が奏でるピアノの音で十分だという節もありますから、少し切ないです。また、歌詞には、リノリウムの床で靴が キュキュッキュキュッ、とあります。これは、声をかけたいけどかける勇気がない自分を情けなく思って「僕」が泣いているようです。

神話に登場した少女のアマリリスは内向的でした。そして、花を贈ることでアルテオとの恋が実っています。ここで「音楽室に片思い」の「僕」がアマリリスを持って、音楽室に突入することを考えましたが、不自然ですね。 終わり