乃木坂46「ありがちな恋愛」の歌詞考察。振られて自虐的になるのもありがちである | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46「ありがちな恋愛」の歌詞考察。振られて自虐的になるのもありがちである

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「ありがちな恋愛」が乃木坂46オールナイトニッポンラジオで解禁されました。4枚目のアルバム「今が思い出になるまで」(2019)の収録曲となります。作詞は秋元康さん。

オールナイトニッポンの公式ホームページによれば歌唱メンバーは、卒業した西野七瀬さんを除く「帰り道は遠回りしたくなる」の選抜チームになっています。


歌詞考察


振られて自虐的な「僕」

タイトルに恋愛、とありますから、男女関係を歌っているのがわかります。付き合いたてなのか終わりかかっているのか想像しますが、どうやら恋愛を解消したことで心を痛めている「僕」の心境が歌詞となっているようです。

それがわかる歌詞に、ありがちな恋愛の結末はどれも同じでそう知らぬ間にふたり別の道を行く、があります。

別の道を行くことが「ありがちな恋愛」の結末となっていますから、恋愛解消はありがちだということになります。ありがちは、世間によくあることという意味ですね。恋愛に限らず人間関係が長くつづかないのは、ありがちなことでした。

なぜ「ありがちな恋愛」の「僕」は「君」と関係が続かなかったのでしょうか。大抵関係が長くなればなるほど、相手の好みがわかって行動パターンも読めるようになると、新鮮味が薄れてきます。そういうことも含めてありがちなのかなと思います。

冒頭の歌詞は、同じ方向に並んだ団地の窓にいくつ幸せが存在するか数えて、風に揺れている洗濯物の色味でどんな家族なのか分かる気がしてしまうよ僕が守りたいものそこにあるのか?通りかかった道端で考えた、となっています。

「僕」は道端で、団地の窓を眺めています。そこで揺れている洗濯物に「君」との生活を想像したのでしょう。ですが、「君」とは別の道を行くことが決まっていますから、未来を思い描くことはできないのですね。

別れることが決まっているのに、団地の窓を眺めて妄想に耽っている「僕」が不意に道端で我に返っている画が思い浮かびました。

となると、「君」との生活を想像する自分に呆れているようにも思えます。だから、そんな妄想を抱いてしまうのも「ありがちな恋愛」だと言いながら、自分を卑しめているのでしょう。

だから、僕が守りたいものはそこにあるのか? と疑問を抱いたのでした。同時に、いや別れているんだから守るも何もあったものじゃないとも考えたでしょう。

終わりに


道端で見かけた洗濯物に思いを馳せるくらいなので、「君」に対する未練は大きなものになっていそうです。

例えば、ありがちなサヨナラはそれで良かったと言い聞かせて何回も後ろばっかり振り返るだけさ本当は納得できてないってことだろう後悔はいつだって意地との綱引き、という歌詞からは未練が感じられることでしょう。

もしかしたら、歌詞に登場する団地の窓の洗濯物は、「君」と新しいパートナーのものなのかなとも思いました。そう考えれば、現実はいつだって退屈なものだ、となるのも納得できます。 

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そして「ありがちな恋愛」のように未練を引きずる世界観と同じものに、乃木坂46ユニット曲「立ち直り中」がありました。

「立ち直り中」の主人公は、かつての恋人であった「あなた」の家まで行ってしまいます。この主人公も未練を引きずっていますから「ありがちな恋愛」の「僕」に重なりました。 終わり