乃木坂46ユニット曲「平行線」歌詞考察。何と何が平行なのか | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「平行線」歌詞考察。何と何が平行なのか

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乃木坂46 3期生曲「平行線」は、23枚目のシングル「Sing Out!」TYPE-Cのカップリング曲です。作詞は秋元康さん。

歌唱メンバーは、岩本蓮加・大園桃子・久保史緒里・阪口珠美・与田祐希の5人でした。

「Sing Out!」TYPE-Cのジャケ写では、メンバーが目を合わせていません。「平行線」が収録されていることから敢えて、目線を交わらせていないのでしょうか。

歌詞考察


交われない「僕」の青春物語

「平行線」で思い浮かんだのは、話が平行線をたどるばかりで折り合いがついていない状況です。そして、乃木坂46の楽曲であることも考えると、恋人同士のすれ違いが世界観となっているのかなと思いました。

通学電車を追いかけて自転車全力立ち漕ぎした並んで走る

この冒頭の歌詞で、主人公が走らせている自転車と電車が平行になっていることがわかります。そして、なぜ主人公は、電車を追いかけていたのでしょうか。

一瞬のロマンティック窓の向こうで気づいているかな毎朝同じ平行線の恋君が好きなんだあっという間に引き離されてく

主人公と「君」は恋人の関係ではありませんでした。電車通学している「君」に恋をしているのです。だから、自転車を走らせて電車を追いかけているのでした。ここまでくると果たして、「君」の気持ちは主人公に向いているのでしょうか。タイトルが「平行線」ですから、期待はできそうにありません。

青春はいつも切ない手に届かない・・・どんなに必死に願っても叶わぬ夢があるってことか・・・片思いファンタジー・・・それでもペダルを強く踏もう

この歌詞でもわかるように、やはり「僕」は「君」に振り向いてもらえないようでした。片思いファンタジーと表現されていますから、「平行線」を辿るばかりです。落胆というよりは悔しさが感じられますが、ペダルを強く踏もう、という表現されていることで、「僕」は前向きであることがわかりました。そして、歌詞が、交わらないから永遠なんだ、で終わっていることから、報われない覚悟もあるのでしょう。

終わりに・・・交わり過ぎのMV


歌詞だけ見ると、報われない「僕」の切ない青春物語です。なので、ミュージックビデオもそういったことを踏まえてあるのかなと思いきや、違いました。ロケバスで化粧直しをしている大園桃子さんと与田祐希さんの人格が入れ替わります。

さらに、他のメンバーも、運転手や商店街の人を巻き込みながら入れ替わっていきました。コメディーです。「平行線」の歌詞とは真逆のコンセプトで、MVは製作されているのでした。 終わり