乃木坂46ユニット曲「あらかじめ語られるロマンス」歌詞考察。タイトルの意味を考えてみた | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「あらかじめ語られるロマンス」歌詞考察。タイトルの意味を考えてみた

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乃木坂46ユニット曲「あらかじめ語られるロマンス」は、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されていました。作詞は秋元康さんです。

また、2015年春に発売された11枚目のシングル「命は美しい」のカップリング曲です。

歌唱メンバーは、生田絵梨花・生駒里奈・伊藤万理華・斎藤飛鳥・星野みなみ・堀未央奈の6人でした。斉藤さんと星野さんがダブルセンターとなっています。

歌詞考察


主人公は夜空を見上げて空想に耽っている

冒頭の歌詞からアルファベットが登場します。それぞれの意味を挙げていくと次のようになっていました。

Aries ⇒ 牡羊座(おひつじ座)、Taurus ⇒ 牡牛座(おうし座)、Gemini ⇒ 双子座、Cancer ⇒ 蟹座(かに座)、Leo ⇒ 獅子座、Virgo ⇒ 乙女座、Libra ⇒ 天秤座、Scorpio ⇒ 蠍座(さそり座)、Sagittarius ⇒ 射手座(いて座)、Capricorn ⇒ 山羊座(やぎ座)、Aquarius ⇒ 水瓶座(みずがめ座)、Pisces ⇒ 魚座(うお座)

ということは、12 signs は12星座ということになりますし日本語でも12の星座と表現されていました。

あらかじめは、前もってという意味がありました。そうなると、タイトル「あらかじめ語られるロマンス」は先だって語られた男女間の物語と考えられます。「私」は口説かれたと想像しましたが、誰にロマンスを語られたのでしょうか。

輝く12の星座の中にあなたと私の運命がある今は見えなくても引き寄せ合うその力・・・その存在を探すように空を見上げるあらかじめ語られるロマンス

「私」は誰かにロマンスを語られたわけでも口説かれているわけでもありませんでした。12の星座にまつわるエピソードを何かの拍子で発見したのです。それによって「私」は「あなた」と互いに引き寄せ合うような空想を抱いたのでしょう。見上げた夜空に、「私」はロマンスを感じ取ったと言えました。

12の星座の占いは誕生日がわからないと占えないものです。ここで「私」は「あなた」の誕生日が分かるほど彼と近しい関係にあるのかなと思いました。ですが、「私」は口説かれているわけではありません。「あなた」は誰なのでしょうか。

ロマンティックな伝説今を生きるみんなが絶対忘れないようにすべてのことには理由があるってことだよ

この歌詞における今を生きるみんなは全人類をイメージしていると思われます。その中の一部に将来出会うであろう伴侶としての「あなた」を思い浮かべたのではないでしょうか。

意中の先輩や友達といった特定の「あなた」ではないのです。顔も名前も知らない、いつかは結ばれる「あなた」が存在していることに主人公が胸を躍らせていると考えてしまいます。

終わりに

「私」は牡羊座のエピソードにときめいたか

「私」は夜空を見上げることで空想にふけっていることがわかりました。その空想は、顔も名前も知らない「あなた」との出会いです。ということは、12の星座の中でも、男女間のロマンスにまつわる星座を見上げたことになりました。

となると、友人を救った大蟹(かに座)でもなく、ゼウスによって救われた兄弟(牡羊座)でもないことになります。魚に化けて怪物から逃げた親子(魚座)でもないですね。

恐らく、エウロパに会うために牛に化けたゼウス(牡牛座)のエピソードに「私」はときめいたのだと思います。名前も顔も知らない「あなた」が会いに来てくれるかもしれないという空想を抱いたことになるでしょう。 終わり