【歌詞考察】乃木坂46「不眠症」。眠れない理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】乃木坂46「不眠症」。眠れない理由

歌詞の意味を考察・・・不眠の原因とは何か。


目的(就職など)が果たされていないまま床に就いている

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「僕」は、次の歌詞にあるように、気掛かりなことがあって、眠れないようです。

ふかふかのベッドでは もう夢なんか見られない 環境が恵まれ過ぎてる

柔らかい寝床があるのに眠れないのは、贅沢な悩みと言えます。

野外で風雨にさらされながらでしか、寝床をとることができないなら、夢なんか見られない、という心境に陥ることは理解できました。

野ざらしの寝床であれば、将来に不安を抱くものですし、眠れない理由として納得できる環境になります。

台風19号の際に、ホームレスが、避難所利用を断られたという報道がありました。

そういった状況で眠れないというなら、納得できます。

ですが、「僕」は、ふかふかのベッドが用意されていました。さらに、環境が恵まれ過ぎてる、という自覚もあります。

シーツが乱れたベッド

何不自由なく暮らしているのに、不眠症に陥る理由が気になりました。

歌詞には、今 心の片隅に晴れない空がある ああ そう 何か満たされない焦りの雲、という表現があります。

物質的に恵まれていても、心が満たされていないのでしょう。 

「僕」という一人称であることから、主人公を、就職活動中の学生と想起しました。

仕送りで人並みの生活を送れているものの就職活動の結果が芳しくない状況を想像します。

なので「不眠症」の原因を、ふかふかのベッドで横たわっていても押し寄せてくる将来の不安という解釈をしました。

終わりに

鎌倉時代の禅僧であった道元(1200~1253)は、日常生活の行為は、すべて目的へ連なり続けていると言いました。

連日に渡って行う「寝る」という行為は、今日という1日を終えたという安心感を得るための手段になります。

それを踏まえると、主人公が眠れない理由が分かりました。

主人公は、就職活動の手応えを感じることが出来きていないように感じます。

今日を終えたという実感が湧かない状態で、床に就いていると思いました。だから、眠れないのでしょう。

道元は、目的を忘れることを推奨しています。そして、目的を忘れる方法として、座禅がありました。

しかし、道元が考える座禅は、日常生活における雑事です。

主人公の目的は、就職ですが、掃除、料理、といった些細な日常生活を無心の境地で過ごすことが必要だと思いました。

道元は、そうした雑事に集中することで、ポジティブな感情が芽生えると言います。

だから、主人公が取るべき行動は、日常生活の行為すべてを座禅と捉えて、集中することになりました。

そうすれば、今日という日を終えたという実感を持つことができるのです。 終わり


■不眠症■
乃木坂46「不眠症」は、19thシングル「いつかできるから今日できる」(2017)に収録されています。

歌詞は秋元康さんでした。センターは、久保史緒里・山下美月の2人です。