ブルームーンキス/櫻坂46【歌詞の意味を考察】キスをした理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

ブルームーンキス/櫻坂46【歌詞の意味を考察】キスをした理由

当記事では、主人公がキスをした理由(暗闇効果)を述べています。最後に、選抜メンバーを書きました。


「僕」に、暗闇効果が働いた

blue moon


ブルームーンというくらいですから、青白い月明りしか光源はないと想像できます。

そんな状況で、「僕」は、キスという思い切った行動に出ています。決して、今夜は月が綺麗だったと愛の告白をしたわけではありません。

むしろ、キスの後に気まずさを感じています。なぜ、「僕」はキスをしてしまったのでしょう?

彼に暗闇効果が働いたと考えました。


暗闇効果とは。不安感と外見コンプレックスの緩和

暗闇効果は、心理学者のケネス・J・ガーゲンが提唱しました。

彼によると、人は暗闇に身を置くと不安感から人と距離感を縮めたくなる傾向があると言いました。

同時に、自分の見た目に意識が行かなくなり、思い切った行動に出がちとも。

ケネス・J・ガーゲンは、見ず知らずの男女6人の親密度を、明るい部屋と暗い部屋でどう違うのか?という実験を行っています。

明るい部屋では、男女の会話は無難な会話に終始しています。距離も、席を移動することなく、1mほどありました。同性同士で固まっています。

ですが、暗い部屋では、席を移動し異性同士でグループを組み始めます。さらに、会話もプライベートな部分に踏み込んだ内容になりました。距離も縮まって、身体的な接触が見られます。

やはり、暗闇効果が働いたことで、「僕」は口づけをしたと考えてよいでしょう。不安感が募ったというよりは、開放感が高まったと言えます。

ただ、次の歌詞で分かるように、計画的に口づけをしながらも、動揺しました。敢えて暗闇効果を狙ったかのような節があります。


なんて気まずいんだろう ぎこちない2人この空気が怖かったんだ しなければよかったって反省してしまうくらいなら あのまま送るべきだった

本当は確信犯だったんだ ずっとプラン練ってたのさ 急に思いついたような用意周到な案


焦るくらいなら、キスをしなければいいのにと突っ込みを入れたくなりますね。


夏目漱石の”月が綺麗ですね”

口づけをする前は、今夜は月が綺麗だったと「僕」は感じています。「月が綺麗だ」と言うだけでも好意は伝わるでしょう。

「月が綺麗」のエピソードは、夏目漱石が有名ですね。

漱石は、I love youを我君を愛すと訳した学生に「日本人はそう言わない。”月が綺麗ですね”と訳せばいい」と言ったようです。

だから、今夜は月が綺麗だと言うだけで気持ちは伝わると思うのです。


ブルームーンキス【Amazon music】


『ブルームーンキス』は、1stシングル「Nobody’s fault」通常盤に収録されています。歌詞は秋元康さん。


選抜メンバー

選抜メンバーは、表題曲(Nobody’s fault)や「最終の地下鉄に乗って」と同じです。


1期生7人(尾関梨香、小池美波、小林由依、菅井友香、土生瑞穂、守屋茜、渡邉理佐)

2期生7人(武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、松田里奈、森田ひかる、山﨑天、大園玲)