欅坂46「I´m out 」歌詞考察 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

欅坂46「I´m out 」歌詞考察

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I´m out
欅坂46「I´m out 」は2018年に発売された欅坂46の7枚目のシングル「アンビバレント」TYPE-Aに収録されています。作詞は秋元康さん。

I´m in が参加するという意味ですから、I´m out は抜けるという意味になるでしょうか。

この曲が収録されている「アンビバレント」で今泉佑唯さんは卒業しています。

そうすると彼女が「I´m out 」した歌と言えそうですが、歌詞を見るとそういうセンチメンタルな歌ではないようでした。欅坂46の真骨頂のような大人への反骨心を歌っています。6枚目のシングルの「ガラスを割れ!」の世界観に近いと思いました。

歌詞考察


主人公に反骨心はあるけれども強くない

大人への反骨心がわかる歌詞に、追い返された誰が何の権限で僕たちの未来取り上げてしまうのか?唾を吐いて中指を立てる、とあります。ただこれは強がりでもあります。

なぜなら、尻尾まいて帰れ!甘ったれたハウスへ社会を恨んでいればいい愛を信じてないんだろう?もう全て諦めろ!、という歌詞が大人の台詞と考えられるからです。つまり、大人に対して中指を立てるような反骨心を持ってはいるが、臆せず立ち向かっていけるほど強くはないことになります。

また続く歌詞からも、反抗したいけど反抗できないもどかしさが理解できました。それは、噛んでたガムを金網につけ向こうの景色見れなくしたよ叶わない希望なんかここに捨てて行こう、とあるからです。希望を捨てるということは諦めているのです。そして、大人に立ち向かえない心情が、Blues 悲しみの色は青だって聞いたよあの空よりもくすんだ青色、で表されています。ブルーな気分になっていますから落ち込んでいることでしょう。また無力感に苛まれているかもしれません。

「ガラスを割れ!」の歌詞と比較

「ガラスを割れ!」の歌詞に、吠えなくなった犬は餌もらうために尻尾振って飼いならされたんだろう、閉じ込められた見えない檻から抜け出せよ、とあります。「ガラスを割れ!」の主人公は、まるで檻に閉じ込められていて、日和見主義の鎖で繋がれた犬のようですね。そして「I´m out 」の主人公も尻尾巻いて帰れ!甘ったれたハウスへ、と言われているのですから、こちらも主人公が鎖で繋がれているような画が浮かびます。

終わりに


「ガラスを割れ!」の、偉いやつらに怯むなよ!闘うなら孤独になれというメッセージに従って「I´m out 」の主人公は、日和見主義の群れから「I´m out 」しようと奮闘していると考えられないでしょうか。もしかしたら、今泉佑唯さんが欅坂46を「I´m out 」したのも、闘うために孤独になったのかもしれません。闘うというと語弊がありますが、欅坂46を卒業するという決心もそれくらいの意気込みがあったと思います。「I´m out 」が収録された「アンビバレント」で今泉佑唯さんは「I´m out 」していますから、色々と考えてしまいました。 終わり