乃木坂46アンダー曲「涙がまだ悲しみだった頃」歌詞考察。泣かない強がり | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46アンダー曲「涙がまだ悲しみだった頃」歌詞考察。泣かない強がり

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涙がまだ悲しみだった頃
乃木坂46アンダー曲「涙がまだ悲しみだった頃」は2015年に発売されたファーストアルバム「透明な色」に収録されています。

また、2012年夏に発売された3枚目のシングル「走れ! Bicycle」の収録曲でもありました。作詞は秋元康さん。




歌詞考察


涙を流さない強がり

涙に伴う感情は色々あります。感極まって涙が出るならば、その感情は嬉しいと言えます。また、涙を流したからといって感動が押し寄せているわけでもありません。例えば、2014年の兵庫県議会議員が開いた、政務活動費に関する号泣会見は何の涙かわかりませんでした。流石に感動しているとは思わないでしょう。

このように、涙という言葉を目にすると、どういった感情に基づいているのかという疑問が生じてくるのでした。ですが「涙がまだ悲しみだった頃」には悲しみと書いてありますから主人公は悲しくて泣いていることがわかります。なぜ泣いているのでしょうか。

歌詞が、確かにそう私はあなたに恋をしてた・・・で始まりますから主人公の「私」は恋が実らなくて涙を流しているのだと想像しました。さらに疑問が湧きます。両想いだったのに終わってしまったのか。あるいは片思いのままで恋すら始まらなかったのか。

今考えれば適当にあしらわれていたわ私がキスを迫ったこともあったねなぜか後ずさりされてそれ以来自信を失ったのよ・・・あなたが女の人と歩いてた場面偶然見かけてしまって街角で過呼吸になったっけ涙をすぐ流せばよかった

とありますから、「私」は恋を始めることができなかったことがわかりました。だから悲しかったのでしょう。そして、涙を流せばよかった、とあります。「私」は涙を流していないのですね。ここで、タイトルの「涙がまだ悲しみだった頃」の印象が変わります。

最初は、主人公が悲しくて泣いているのだと思いました。ですが、涙を流せばよかったとありましたから、「私」は涙を流さないで悲しんでいるだけなのです。そして、当時の悲しんでいる「私」を回想して、悲しみ以外の感情が沸き上がったようでした。

笑顔の作り方忘れて友達や親に当たってしまった

この歌詞で、「私」が後悔していることがわかります。つまり、「涙がまだ悲しみだった頃」の「私」は周囲に八つ当たりしていたのでした。そして、「私」は「涙がまだ悲しみだった頃」を回想するとともに、涙を流せばよかったと後悔しているのです。

終わりに


「涙がまだ悲しみだった頃」の歌唱メンバーに、齋藤飛鳥さんがいます。選抜チームによるカップリング曲かと思っていました。ですが、この曲はアンダーメンバーによる楽曲で、当然齋藤飛鳥さんのアンダー時代の曲です。彼女にも、そういう時代があったことに驚きました。 終わり