乃木坂46ユニット曲「制服を脱いでサヨナラを・・・」歌詞考察。「私」の覚悟とは? | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「制服を脱いでサヨナラを・・・」歌詞考察。「私」の覚悟とは?

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乃木坂46ユニット曲「制服を脱いでサヨナラを・・・」はセカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)の収録曲です。作詞は秋元康さんでした。

また、2015年夏に発売された12枚目のシングル「太陽ノック」のカップリング曲でした。歌唱メンバーは、斎藤飛鳥さんと星野みなみさんです。

歌詞考察・・・「私」の覚悟とは何か?


世間の荒波にもまれる覚悟

タイトルから受ける印象は進学や就職をきっかけとした別れです。卒業して彼と別れる主人公が登場するのかなと思いました。

歌詞は、JKの特権にサヨナラを若さに甘えられないちゃんと自分の足で歩いていくんだ、とありますから主人公の「私」は、特定の誰かにサヨナラと言っているわけではありません。制服にサヨナラと言っているだけでした。

なので「私」が誰かと別れたといった世界観ではないということです。しかも、寂しいとか哀しいという感情ではありませんでした。若さに甘えられないといった厳しい覚悟を持って制服に別れを告げています。

ということは、「私」は自分が過ごした高校生時代は甘えた性格だったことになります。また自己肯定感が低い「私」でもあるのでしょう。それがわかる歌詞がありました。

大人になればわかってくるそんな風に過保護に守られていることが今のこの私を駄目にしている

「私」は過保護な環境で過ごしていたことを自覚していますから駄目な人間ではないと思います。ただ、これから進んでいく環境は厳しいのだという自覚が芽生えていることは間違いないですね。

「私」が思い描いている未来は、どのようなものでしょうか。

真実の矢も受けて立つよどんな逆風にも負けない生きることは痛みを伴うこと・・・箱入り娘じゃなくてジャジャ馬になろう汚いものだって全部目を見開いて見るんだ

真実の矢というのは、社会に出てからの大人たちの視線とか言葉だと思いました。そんな大人たちに使えない人間と言われても「私」は動じないぞという決意を持っているのでしょう。

だから、真実の矢も受けて立つよ、という表現になっているのでした。そして、汚いものだって、という歌詞から、イノセントな鎧、という歌詞の意味がわかります。

イノセントは、潔白・無垢という意味ですが、一番しっくりくる表現は汚れていない、ということになります。制服に別れを告げて飛び込む未来は、綺麗なままでいられるほど甘くはないと「私」は考えているのでしょう。

終わりに


「制服を脱いでサヨナラを・・・」の「私」は学生気分では社会を渡っていけないぞ! と強い覚悟を持って制服に別れを告げたのでした。 終わり