乃木坂46「乃木坂の詩」歌詞考察。秋元康さんの「名もなき若者」への応援歌 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46「乃木坂の詩」歌詞考察。秋元康さんの「名もなき若者」への応援歌

乃木坂46「乃木坂の詩」は、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。作詞は秋元康さん。

またデビューシングル「ぐるぐるカーテン」の収録曲でした。

歌詞考察・・・どんな詩?


「僕」こと秋元康さんが送る「名もなき若者」へのエール

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けやき坂46は日向坂46に改名してしまいましたが、「乃木坂の詩」と聞くと欅坂46の「 W-KEYAKIZAKAの詩」を連想してしまいます。「 W-KEYAKIZAKAの詩」の歌詞は、欅坂けやき坂絆っていいね坂組だ、という表現になっていました。

なので、「乃木坂の詩」の世界観も、坂組の絆を想像します。ですが「乃木坂の詩」は、デビューシングル「ぐるぐるカーテン」のカップリング曲でした。発売日が、2012年2月ですから、欅坂46はまだデビューしていません。坂組の絆とはならないですね。

ということで坂組の絆ではない「乃木坂の詩」の世界観を妄想することになります。タイトルは歌ではなく詩と表現されています。詩は、大雑把に捉えると自然や人事(人間社会の出来事)に抱く感動を表現したものでした。

であるならば、乃木坂で起こった出来事に主人公が感動を覚えたことになります。主人公が感動した乃木坂の出来事は何だったのでしょうか。

どこにもあるような普通の風景語り合うより競争しようぜ乃木坂の詩

普通の風景の一部として乃木坂が登場していると考えられます。その坂道で友達と競争したことに感慨深い思いを持っているのでしょう。だから、「乃木坂の詩」は「僕」が友達とかけっこをした思い出を表現しているのだと思いました。

なぜ「僕」は乃木坂に思い入れがあるのでしょうか。そのヒントが次の歌詞にあると思いました。

後ろを向くな! 正面を見ろ! 自分を信じて前へ進むんだ名もなき若者よ夢ならここにある

この歌詞で主人公は追憶に浸っているのかなと思いました。つまり「僕」は大人になった主人公の回想シーンに登場していることになります。ここで、大人になった主人公が乃木坂に通いなれている秋元康さんではないかと思いました。となると秋元さんが呼びかけている「名もなき若者よ」は誰でしょうか。

「乃木坂の詩」は乃木坂46のデビューシングルのカップリング曲でした。生駒里奈さんも白石麻衣さんも齋藤飛鳥さんも「名もなき若者」だったはずです。そんな彼女たちが乃木坂を昇っているのを見て、「僕」こと秋元さんが、夢ならここ(乃木坂)にあると表現したのだと思いました。

それを踏まえると、「普通の風景」の一部であった「乃木坂」を「名もなき若者」である生駒さんや白石さんが昇っていくことに秋元さんは感動を覚えたのではないかと妄想します。だから彼が書いた、弾んだ息も早い脈拍も歪んだ表情も乾いた喉、という歌詞は、乃木坂46一期生を表現しているのだと思いました。秋元さんが乃木坂46一期生に送ったエールが「乃木坂の詩」だと考えます。

終わりに


漫画版「乃木坂の詩」

漫画「乃木坂の詩」が2019年の春からヤングマガジンで連載スタートしていました。のら猫ひろしは気づくのが遅くて、ヤングマガジンを購入できていません。単行本待ちかなと諦めかけていたら、kindle版が!!! もちろんポチりましたよ。

漫画版の「乃木坂の詩」では女性が、乃木坂46「きっかけ」を歌うシーンから始まっています。彼女は動画サイトに【歌ってみた】動画を投稿していました。名前は、ふかさくです。その動画を佐野一途(さのかずと)は教室でどぅふどぅふ眺めています。どぅふどぅふしている佐野一途と、それを冷めた目で見るふかさくのラブストーリーなのでしょうか。

タイトルは「乃木坂の詩」ですが「きっかけ」の歌詞に沿ったストーリーになっています。1話を読んだ感想としては、楽しそうに歌っていた、ふかさくに何があったのだろうというものでした。 終わり