乃木坂46 かすみ草「当たり障りのない話」歌詞考察。無難な話をする理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46 かすみ草「当たり障りのない話」歌詞考察。無難な話をする理由

歌詞の意味を考察・・・無難な話とは何か


再会した片思いの人に、恋心を悟られない話

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当たり障りのないは、無害という意味でした。

そして、当たり障りのない話をしなければならない状況は、どんなものでしょうか。

例えば、友達が失恋していれば、恋にまつわる話題を避けて、無難な話を心がけることが考えられます。

だから、「当たり障りのない話」の主人公が、誰かを気遣っているような性格をしていると思いました。

歌詞を見ると、主人公は、誰かに配慮しているわけではなさそうです。

夕暮れ 近くにある商店街・・・小さな本屋で立ち読みしてたら あなたが歩いて来た あれから何年が経ったのだろう?・・・ずっと片思いで終わった人

主人公が、「あなた」と再会しました。

片思いで終わった相手と、当たり障りのない話をするのだという予想がつきます。

そして、当たり障りのない話をしなければ、ならない理由が気になりました。

ヒントは、片思いで終わった人、という歌詞です。

片思いのまま終わったということは、かつての「あなた」に好意を打ち明けられていないことになるでしょう。

当時の主人公は、胸に秘めた好意を悟られないように、「当たり障りのない話」をしていたことが想像できました。


では、本屋で「あなた」と再会した主人公は、好意を打ち明けることができたでしょうか。

それとも、再会してもなお、「当たり障りのない話」に終始してしまうのでしょうか。

それがわかる歌詞は、次の表現になります。

お互い何をしてるのか 同級生はどうしているのか 当たり障りのない話をした

主人公が、片思いで終わった人と再会しても、恋心は秘めたままでした。性格は変わらないということです。

近況を聞きたくて聞いているわけでもなければ、同級生のことも本当は、どうでも良かったことでしょう。

でも、主人公は勇気が足りませんでした。

「当たり障りのない話」を終えた主人公と「あなた」はどうなったでしょうか。

彼女はいないよって言われたところで どんなリアクションをすればいい 先の展開がわからなくて ぎこちなくじゃあねと背中向けた

「あなた」に彼女がいないことは、喜ぶべき状況です。

ですが、主人公は背を向けて別れてしまいました。

夕陽に照らされて、唇を噛み締める主人公の画が、思い浮かびます。 終わり


■当たり障りのない話
乃木坂46 かすみ草「当たり障りのない話」は、3枚目のアルバム「生まれてから初めて見た夢」(2017)の収録曲でした。

また、2017年の春に発売された17枚目のシングル「インフルエンサー」のカップリング曲です。

歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、かすみ草(生駒里奈・井上小百合・星野みなみ・堀未央奈)でした。