歌詞の意味を考察・・・誰に呼び掛けているのか
故郷で「僕」を待つ「君」に語り掛けている
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海流は、定義としては、止めどもなく一定方向に流れる海水の動きを言いました。引きも切らずに、一定方向に流れるということは、流されたら帰ってこられないというネガティブな印象を持ちます。
だから、「海流の島よ」のタイトルを見て、都会に出て帰りづらい人間が主人公になっているのではないかと考えました。
歌詞を見ると、島を出ていった主人公は、「僕」になっています。
ということは、「僕」の、故郷に対する思い入れが、「海流の島よ」の世界観になっていると考えられました。
例えば、「僕」が帰りたくても帰れない状況にあるならば、その心境は、一定方向にしか流れない海流に、反映されていると思います。
「僕」の空虚感を思わせる歌詞は、次の通りです。
遠い異国の地で流したガラス瓶の手紙と花のタネ・・・僕の愛は流れ着くのか？ 君のために花を咲かすか？
ガラス瓶は、故郷の恋人に宛てた手紙が入っていると思われます。
この歌詞で、ますます「海流」の一定方向にしか流れないという、ネガティブな側面が際立ったように思いました。
なぜなら、海流が故郷と逆行しているなら、ガラス瓶は「君」に届かないのではないかと、不安を感じてしまいます。
そして、歌中には、どこかの渡り鳥が羽根を休めてる その止まり木、という歌詞がありました。
この歌詞に、「僕」の心境が投影されていると思いました。
渡り鳥に「君」を重ねて、止まり木を「海流の島」に言い換えるのです。
渡り鳥は、繰り返し長距離を移動する鳥でした。この鳥に「君」を重ねたことも、「僕」の不安を表しているように感じます。
そうすると、「僕」は、海流の島で「君」が自分のことを待ってくれているのか、気に病んでいると考えました。
ですが、どうやら、渡り鳥に「君」を投影したわけではないようです。
なぜなら、次の歌詞があったからでした。
誰かが待ってること ずっと信じていればつらくない
この表現で、渡り鳥に重ねたのは、「僕」ということがわかります。
だから、「海流の島よ」は、渡り鳥のように外国へ旅立った「僕」が故郷の「君」を偲ぶ歌と考えることができました。
終わりに
主人公は、異国の地を転々としなければならない仕事に就いているのでしょうか。何はともあれ、海流の島へ宛てた「君」へのガラス瓶が届くかどうかという不安を抱いていました。
同時に、「僕」は、「君」が自分を待っていると信じることができています。 終わり
■海流の島よ
乃木坂46 アンダー曲「海流の島よ」は、2012年夏に発売された３枚目のシングル「走れ! Bicycle」のカップリング曲でした。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、センターの齋藤飛鳥さんを含めた７人のアンダーメンバーです。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、センターの齋藤飛鳥さんを含めた７人のアンダーメンバーです。