日向坂46 「こんなに好きになっちゃっていいの?」歌詞考察。タイトルの真意を考える | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

日向坂46 「こんなに好きになっちゃっていいの?」歌詞考察。タイトルの真意を考える

歌詞の意味を考察・・・タイトルの真意とは?


相手にされていないことを分かっているのに、「こんなに好きになっちゃっていいの?」

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「こんなに」という言葉が、ポジティブな意味で使われているのか、ネガティブな意味合いで使用されているのかが気になりました。

ポジティブであれば、主人公は、付き合って大分経つのに、「こんなに好き」と思っていることになります。

ネガティブですと、「こんなに好きなのに、あなたって人は・・・」と不満を抱いていると思いました。

恋愛感情が、主人公からの一方通行であることに、不満が残っていることになります。

次の歌詞で、ネガティブな意味で「こんなに」が使われていることがわかりました。

1日中あなたを想っている 頬にはらはらと涙が溢れるのは何故でしょう 恋するって切ない

切ない恋は、相手にされていない恋と言えました。一方通行の恋愛感情が辛いから、頬に涙が伝っていることになります。

ハッピーオーラが微塵も感じられない世界観になっていて、予想外でした。

日向坂46のデビューシングル「キュン」には、電車の窓手鏡がわりに春の制服そっとチェックして、という歌詞があります。春の歌と言えました。

セカンドシングル「ドレミソラシド」は、ミュージックビデオの舞台がプールであることから夏を連想します。

なので、春夏秋冬を意識してしまいました。3枚目のシングルは、ハッピーオーラの秋バージョンかと予想したのです。

ただ、「こんなに好きになっちゃっていいの?」の歌詞には、秋を思わせる表現はありませんでした。

主人公に芽生えた、強烈な恋心から、「キュン」の春のような陽気さを感じられないのです。

また、「ドレミソラシド」の爽やかさを感じさせる世界観とも違いました。

とはいえ、一方通行の恋愛感情は、木枯らしが自尊心を巻き上げていくように淋しいです。

その淋しさは、次の歌詞でも感じられました。

さっきまでそこにいた猫を探したくなるように いつの間にかあなたが私の中心になってしまった

猫は気まぐれの代名詞です。仲良くなろうとして近づいても、素っ気ない態度を取られる傾向にありました。

「私」は「あなた」に近づいたのに、距離を置かれてしまったことになります。ひっそりとした空間で顔を覆う「私」の画が思い浮かびました。

そして、「私」は、「あなた」に素っ気なくされてしまう理由を追い求めてしまいます。

今の私はどう思われてる? 愛はキリがない いつも気にかかる It’s like infinity

「あなた」への好意が、止めどもなく溢れているのに、「あなた」は、猫のように気まぐれでした。

ハンガーにかけられたドレス

好意を受け止めてくれないことに失望しています。そして、不安になって 「こんなに好きになっちゃっていいの?」と思いつめているように感じました。

そして、その不安は、次のような言い回しになっています。

もう何も見えていない自分が怖くなるのよ 誰に止められてもブレーキがかけられない

ブレーキがかけられない、というのは、「あなた」が嫌がることをしでかさないかという「私」の恐れを表していると思いました。

では、「私」は、何を不安がっているのか歌詞を見てみます。

その突き当たりは何が待っているのでしょうか どうしたって嫌いになんてなれない 周りの全てを失おうと あなただけ好きでいる

全てを失う状況と言うと、略奪愛が思い浮かびます。

もしかしたら、「あなた」は、妻帯者じゃないかと思いました。

それならば、「あなた」には帰るべき家庭があることになります。

配偶者以外の女性に好意を寄せられても、素っ気ない態度になってしまうでしょう。

あるいは、「あなた」と「私」は一時的な関係にあったのかもしれません。ただ、妻帯者であれば、気まぐれのような態度を取るのもわかります。

ならば、窓に映る自分を見つめて不安になる、のも無理がないと言えました。

しかも、理屈なんかでは感情を抑えられないの、という歌詞があります。

妻帯者を好きになるのは、現実的ではないと頭では理解しているのでしょう。

理解しているからこそ、わがままなこの愛しさ その突き当たりは何が待っているのでしょうか、という歌詞があるのです。

突き当たりは、行き止まりか崖だと思いました。妻帯者を好きになっても未来はないからです。

そして、「私」は、妻帯者を好きになる自分は馬鹿だという自覚があると思いました。

だから、妻帯者を好きになるのは不幸になること、「こんなに好きになっちゃっていいの?」と自分に問いかけていると考えます。 終わり


■ MV考察「こんなに好きになっちゃっていいの?」■
日向坂46 「こんなに好きになっちゃっていいの?」(影ちゃんリサイタル♯2)は、2019年10月に発売の3枚目のシングルになります 。歌詞は秋元康さん。


ミュージックビデオに登場する4×4のルービックキューブが気になりました。 

ここで、小坂さんが無表情で、17人のメンバーが笑顔だった理由が精神年齢の違いを表しているのではないかと思いました。

揃っていないのは、表情だけではありません。

中盤では、小坂さんが、一足先にフォーマルな装いになって単独行動を始めます。

これは、小坂さんだけ精神年齢が高いことを表していると思いました。

子どもの写真が飾られた壁際で、東村芽依・丹生明里・渡邊美穗・齊藤京子・加藤史帆が踊っていて、小坂さんだけその部屋を出て行っていることからも、精神年齢の違いを演出していると考えます。

では、何を持って、小坂さんの精神年齢が高いと考えるのか。実らない恋の経験があるかどうかだと思いました。

だから、ミュージックビデオのラストシーンで、小坂さんと17人のメンバーが同じ方向に向かって座っている訳は、17人のメンバーが失恋の経験をして小坂さんの精神年齢に追いついたと解釈します。

そういったことを踏まえると、スキニージーンズだったはずの金村さんが、小坂さんに遅れて、フォーマルな衣装で踊るシーンは、恋愛中の金村さんという演出になっていると思いました。