【歌詞考察】乃木坂46 ユニット曲『心のモノローグ』。胸の内に秘めた思いとは何か | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】乃木坂46 ユニット曲『心のモノローグ』。胸の内に秘めた思いとは何か

歌詞の意味を考察・・・胸の内に秘めた『心のモノローグ』


「君」と本当は別れたくない、という「僕」の気持ち

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モノローグは、1人だけで心中の思いを述べることでした。

なので『心のモノローグ』は、表面に出していない本音と考えられます。

となると、言いたいけど言えない気持ちが、『心のモノローグ』と想像できました。

その本音とは何でしょうか。そして、本音を言えないのはなぜでしょうか。

言いたいのに、言えない主人公の言葉は、次の歌詞から推測できました。

行くなと制するには 黙るより簡単だけど その夢を取り上げて僕に何ができるのだろう

この歌詞で、「僕」の本音は、「君」と別れたくないということがわかります。

「僕」は、「君」と別れたくないという気持ちを、ぐっと飲み込んでいるのでした。

なぜなら、「僕」と付き合っていては、「君」は夢を追いかけることができないからです。

『心のモノローグ』は、「君」の夢を応援するために飲み込んだ、「僕」の彼女に対する未練のことでした。

自分の気持ちより、「君」の将来を優先した「僕」は、人間ができています。

もし、「僕」が自分のワガママを優先すれば、「君」と付き合うことはできても、彼女に夢を諦めさせることになりました。

空港の待合エリア

そういったことを踏まえると、自分の恋愛感情より彼女の夢を優先する「僕」の優しい性格が、「君」との別れの原因とも言えます。

恋人の夢を優先させて別れを選ぶことができる「僕」と真逆な人間は、ストーカーだと思いました。

柿崎芽実さんが、日向坂46の卒業にまで追い込まれたのは、ストーカーのせいではないかと言われています。

ストーカーは、自分の気持ちを優先させることに、罪悪感を持ちません。

もちろん、恋心を持った女性と接触したいという気持ちは理解できます。

ですが、おひさま(日向坂46ファンの総称)全員が『心のモノローグ』の「僕」のように、自分の気持ちを抑えることができていれば、柿崎さんは日向坂46を卒業することはなかったでしょう。

終わりに

『心のモノローグ』は、「君」に夢を諦めさせたくないことで飲み込んだ、「僕」の彼女への恋心でした。

まるで、日向坂46の「やさしさが邪魔をする」(2019)の主人公のようです。

「やさしさが邪魔をする」の「僕」のやさしさも、次の歌詞で表現されていました。

これからの日々後悔をさせたくなくて 微笑みながら見送るしかない
泣き言なんか言わない 君の夢叶うならこのまま我慢してよう

この歌詞も、日向坂46バージョンの『心のモノローグ』になると解釈できます。 終わ


■心のモノローグ■
乃木坂46 ユニット曲『心のモノローグ』は、21thシングル「ジコチューで行こう!」(2018)のカップリング曲になります。

歌詞は秋元康さんでした。歌唱メンバーは、白石麻衣さんと西野七瀬さんです。