【歌詞考察】欅坂46 青空とMARRY『波打ち際を走らないか?』。恋人と波ぎわを走りたがる理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】欅坂46 青空とMARRY『波打ち際を走らないか?』。恋人と波ぎわを走りたがる理由

歌詞の意味を考察・・・海岸を走る理由


恋心を打ち明けた時の初々しさを、思い出すために走る

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タイトルを読んで、主人公が、波打ち際を走ろうと思った理由が気になりました。

少なくとも、落ち込んでいる時は、波ぎわを走る気分にはならないと思います。

ネガティブな気持ちで、海を眺めていたものの、気力が回復したのかもしれません。

その想像を踏まえて、『波打ち際を走らないか?』の世界観を推測すると、恋人と喧嘩するなどした主人公が英気を養うために海岸を訪れたと思いました。

ただ、一人で海岸に来ていれば、話しかける相手がいませんから、「波打ち際を走らないか?」という言葉はでないでしょう。

なので、主人公が仲直りするために恋人に言った言葉が、「波打ち際を走らないか?」になると考えます。

最終的に、主人公と恋人が、無邪気に波打ち際を走って終わる印象を持ちました。

いわゆる青春の一コマです。

冒頭の歌詞では、水しぶきは 今でも 僕たちの恋のように 跳ねてるよ、とあります。

「僕」は、恋人と、喧嘩しているわけではないようでした。

ただ、会えないくらい忙しいの?・・・恋はいつも始まるとき一番楽しくて、という歌詞がありますから、一緒にいる時間が少ないことに「僕」は不満を感じていることが分かります。

「僕」は、恋人に別れを告げるために、海に来たのではないかと思いました。

砂浜のハートマーク

ですが、そんなメンタルで、「波打ち際を走らないか?」という言葉を発するとは思えません。

歌詞を追うと、次の表現が登場します。

あの日に帰ろう ドキドキしよう 忘れかけたときめき 走れば思い出す

やはり、「僕」が恋人に言った「波打ち際を走らないか?」には、ポジティブな感情が込められていました。

あの日というのは、海岸で恋人に告白した日のことではないでしょうか。

その時の、初々しい記憶や感情を忘れかけるほどに、交際期間が長くなっていたに違いありません。

でも、「僕」は、恋愛関係を解消したくないのです。

その願望は、砂の上の足跡 この胸の愛は ずっとどこまでも、という歌詞から感じられました。

だから、「波打ち際を走らないか?」という言葉は、恋愛関係を継続したいという「僕」の意思の表れと言えます。

終わりに

『波打ち際を走らないか?』の主人公は、恋人と海岸に来ました。

その海岸は、主人公が初めて恋人に告白した場所だと解釈できます。

交際期間が長くなって、告白した時のときめきを忘れていたことに気づいたのでしょう。

初々しかった当時のような恋愛関係に戻るために、主人公は「波打ち際を走らないか?」と恋人に言ったと考えます。 終わり


■波打ち際を走らないか?■
欅坂46 青空とMARRY『波打ち際を走らないか?』は、5thシングル「風に吹かれても」(2017)の収録曲でした。

歌詞は秋元康さんです。歌唱メンバーは、青空とMARRY(志田愛佳・菅井友香・守屋茜・渡辺梨加・渡邉理佐)の5人でした。