【歌詞考察】日向坂46 一期生曲『好きということは・・・』。主人公にとっての「好き」とは? | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】日向坂46 一期生曲『好きということは・・・』。主人公にとっての「好き」とは?

歌詞の意味を考察


主人公の自己犠牲精神あふれる「好き」に共感

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『好きということは・・・』に続く言葉が気になります。主人公にとって「好き」とはどういうことなのでしょうか?

歌詞には、以下のように書かれていました。

夕立なら腕の中に抱きしめよう 雨が降っても僕が濡れればいい 好きということはこういうことだろう?

「僕」は、自分だけ濡れれば良いと考えています。彼にとっての「好き」は、自己犠牲の精神といったところでしょうか。

「僕」の自己犠牲精神溢れる「好き」に共感できました。

そして、私の不甲斐ない恋愛を思い出します。自分が付き合ってきた恋人に対して、自己犠牲の精神を発揮できたか心許ないからでした。

いつも思い浮かぶのは、20代の頃に付き合った同年代の恋人の「喋らないよね!」という台詞でした。

私は、口下手なのです。一生懸命、言葉をつなげる努力をすれば良いのですが、段々と顔を合わせるのが苦痛になりがちでした。

当然、振られました。今になって思うのは、口数も少ない上に愛情表現が乏しければ、愛想を尽かされるのは当たり前だということです。

手の平に雨粒

主人公は、『非言語コミュニケーション』に長けている

そして、主人公の「僕」は私とは、真逆のタイプで『非言語コミュニケーション』に長けていると感じました。

「僕」は、ネガティブな気分に支配されつつも、行動がポジティブなのです。

例えば、次の歌詞で、「僕」はブルーな気分に陥っています。

降って来ると思わずロマンティックな気分だったのに
雨のせいでタイミング掴めない好きと言えなくて

雨に降られてずぶ濡れですね。私であれば、そのまま帰宅することでしょう。ですが、「僕」は、ポジティブな行動を取りました。

もうこうなったら開き直って
抱きしめ合えば僕らの世界

「君」が「僕」に好意を抱いているならば、愚痴をこぼす彼より、不器用に抱きしめられた方が好感触でしょう。

会話している相手が、眉間に皺を寄せていたりそっぽを向いていれば、気分が良くないことを思えば当然ですね。

もし、付き合っている恋人がそのようなネガティブな反応を示せば、気持ちが冷めてしまいます。

やはり、一生懸命にコミュニケーションを図ろうとする「僕」には好印象しかありません。

なので、愛情をストレートに表現する「僕」に共感できました。 終わり


■好きということは・・・■
日向坂46 一期生曲『好きということは・・・』は、4枚目のシングル「ソンナコトナイヨ」(2020)に収録されています。

作詞は秋元康さんでした。