ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』あらすじまとめ | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』あらすじまとめ

『とどけ!愛のうた』の舞台は、『真壁印章』の社員が集まるリモート飲み会です。
参加者は、吉澤希奈梨(生田絵梨花)、先輩社員の太田悠人(柿澤勇人)、営業部長の松倉純(斉藤慎二)、社長の真壁陽一郎(橋本じゅん)、社長夫人の真壁由佳(シルビア・グラブ)の5人です。第1回から最終回(第5回)までのあらすじと感想を書きました。

最終回(第5回)「未来に届け!」あらすじと感想

あらすじ
【希奈梨、悠人に愛の告白】
とどけ!愛のうた

吉澤希奈梨(生田絵梨花)は、『真壁印章』のリモート飲み会に参加していた。彼女は、意を決して、先輩社員の太田悠人(柿澤勇人)に好意を打ち明けた。
悠人は、言葉を発さない。
「今まで、たくさん褒めてくれてありがとうございました。これで失礼します」希奈梨は目に涙を溜めて、そう言った。彼女が、退出ボタンを押しかけると、悠人が「待って!」と声を張り上げた。
「ごめん。実は、四月六日の朝、俺は事情があって、みんなより早く出社した。希奈梨ちゃんはたった一人、誰もいない会社で、黙々とデザインを描いていた。俺は言った、凄いね。そしたら、希奈梨ちゃんが・・・」
「先輩だってみんなのために、朝早くから仕事しているじゃないですか・・・って言いました」
「会社を辞めるつもりだった。俺のつまらないミスで、取引先の社長を怒らせて、ここには居られないと・・・それで退職しようと朝早く会社に行ったんだ。誰も知らないところで、一生懸命デザインを描いている希奈梨ちゃんを見ていたら、不思議な気持ちになって、まっすぐに生きている希奈梨ちゃんが眩しかった。希奈梨ちゃんのこと忘れようと思っていたけど、余計、気になっちゃって。とにかく、みんなと会えて良かった。まだ会社にいたい」
悠人は、頭をぐしゃぐしゃにしながら言った。
希奈梨は、「ボサボサ」と笑い声を立てた。髪型を整えて「もう一人きりにしない。好きだ。これからも希奈梨と一緒にいたい」と悠人。
希奈梨と悠人が互いに口を画面に寄せていく。
不意に、陽一郎と由佳がモニターに現れた。慌てて、パソコンから離れる希奈梨。
由佳が「早すぎた?その感じだと上手くいったんだ?希奈梨!悠人は言ってくれた?」と声をかけた。
「・・・はい」希奈梨がはにかんで言う。
「悠人みたいな素敵な言葉、欲しいな」と由佳。陽一郎が咳払いをして「寂しかった。頼む、帰ってきてくれ」と頭を下げる。
戻ってやるかと微笑む由佳。陽一郎は、涙声でお礼を言った。希奈梨が、泣き出した。彼女は「ごめんなさい。正直言うと、この会社駄目かもって思っていました。でも、みんなに、会いたいって思っています」と言って、涙を拭った。
そこへ、「はいはい。ちょっと待った!私のこと完全に忘れていましたよね?こっそり、聞いていたら、みなさんメチャクチャいい雰囲気になっていませんでした?僕がいないのにです。人のいい僕でもキレるでしょ?」と松倉。
彼は、背もたれに背中を預けると「でも、キレません。なぜなら、みなさんが上手くいってとても嬉しいからです!特に、若いご両人!」と続けた。
希奈梨と悠人が前のめりになる。
「ということは、もしかして、さっきの?」と由佳。松倉は「僕は、この会社を誰よりも愛している人間です。この会社のみなさんが幸せになるために、一世一代の大芝居を打たせてもらいました!」と声を張る。
松倉の希奈梨への愛の告白は、芝居であった。希奈梨が、笑みを浮かべる。
松倉は、双子の弟が電子印鑑のシステムを開発をしたと述べた。そのデザインを担当する提携先に、我が社が参入してはどうか?と松倉。
冗談じゃねえよ!と叫ぶ陽一郎に、松倉は顔を伏せる。
しかし、陽一郎は「松倉、面白えじゃねえか。やってみろ」と笑いかけた。松倉は、安堵の表情を浮かべて頭を下げる。
「みんなきっと上手くいくと思います。みんなに会いたい」希奈梨が満面の笑みを浮かべて言った。

感想・・・松倉純がお気に入りのキャラクター
リモート飲み会を計画したのは、社長の陽一郎でした。それを伏せて、松倉が発案したかのように装ったのは、陽一郎と由佳の仲を修復させようとしていたからでした。
さらに、松倉が希奈梨に告白したのは、彼女と悠人の仲を取り持つための芝居だったことに、驚きました。
松倉のように、人のために動く社員には好感しか持てません。希奈梨が「みんなと会いたい」と笑ったことに納得できます。
5話が最終回ということで、続編を期待しました。パート2は、『真壁印章』が、電子印鑑に参入して業績が回復するようなストーリーになるといいなと感じました。

第4回「世紀の大恋愛!」あらすじと感想

あらすじ
【希奈梨、松倉に告白される】
『真壁印章』のリモート飲み会は、営業部長の松倉純(斉藤慎二)の提案かと思われたが、社長の真壁陽一郎(橋本じゅん)の計画だった。
陽一郎の目的は、別居している妻・真壁由佳(シルビア・グラブ)との関係修復。
彼は、カラオケ用のマイクや手紙を由佳に送った。それをきっかけに、陽一郎と由佳は仲直り。
吉澤希奈梨(生田絵梨花)は目を潤ませ、先輩社員の太田悠人(柿澤勇人)は安堵の表情を浮かべる。
しかし、松倉が希奈梨に愛の告白をしてしまう。「困ります」と返す希奈梨に、陽一郎は「照れるな」と声をかける。
恋心を抱いている悠人にまで「ま、いいんじゃないですか?」と言われて、希奈梨はショックを受けた。さらに、「悠人は応援してくれるよな?」という松倉の問いかけに、悠人は「いいっすよ」と返している。
呆然とする希奈梨。由佳が「希奈梨、本当に、いいの?」と声をかける。希奈梨は「松倉さんは、いつも優しいし面白いから、全然いいですよ。皆さんが祝福してくださるなら」と応じた。
「もちろん、祝福します」と悠人が応じて、希奈梨は表情を暗くした。
松倉が「花嫁を神輿に乗せて、島を一周するんだけど、希奈梨さん神輿とか大丈夫?」とカメラに顔を寄せる。
「頑張りまーす」と希奈梨。悠人は、思い詰めた表情でテーブルの一点を凝視している。松倉がスマホを取り出し実家に電話をかけた。
彼が、一時退出ボタンを押すと、由佳が「このままでいいの?」と画面を覗き込んだ。希奈梨は、目を伏せた。
由佳が陽一郎に「退出して」と声をかける。リモート飲み会は、希奈梨と悠人のみになった。
「こんなふうになるなんて、思ってもみなかったですよね。緊急事態宣言。あれから、ずっと一人きりで。今朝、この飲み会のお知らせが来てすごく嬉しかった。久しぶりに会えるんだって、ワクワクしてました。でも、先輩の顔を見てたら、だんだん怖くなってきたんです。このまま今日が終わって、もう二度と会えなくなったら、どうしようって。今は、とっても怖いです」希奈梨が語り出すと、悠人の表情が和らいだ。
「緊急事態宣言は、まだまだ続くみたいだし、しばらくはこのままというのもありなんじゃないの?」
悠人がそう言うと、希奈梨は「いつも、そう!先輩は、いつも大事なこと、はぐらかして、そうやって誤魔化すんです!」と語気を強めた。そして、「私、見たんです・・・」と声を落とした。
果たして、希奈梨は何を見たのか?彼女は、松倉の告白を本当に受け入れるのか?

感想・・・希奈梨の強がりが切ない
希奈梨は、悠人に恋心を抱いています。しかし、松倉からの愛の告白を、希奈梨は否定していません。そのため、松倉は、結婚式の話を持ち出し、実家へ電話をかけてしまいます。この段階で、なぜ、希奈梨は、松倉の告白を断らなかったのでしょうか。
松倉が希奈梨に告白をしている間の悠人は、無反応でした。松倉と希奈梨を祝福するとも言っています。そんな悠人だから、希奈梨は松倉の告白を断らなかったのかなと感じました。

第3回「素直になりたくて」あらすじと感想

あらすじ
【由佳宅のブザーを鳴らしたのは、宅配業者だった。送り主は誰?】
吉澤希奈梨(生田絵梨花)は、勤務先の『真壁印章』のリモート飲み会に参加していた。彼女の他に参加しているのは、営業部長の松倉純(斉藤慎二)、先輩社員の太田悠人(柿澤勇人)、社長の真壁陽一郎(橋本じゅん)、社長夫人の真壁由佳(シルビア・グラブ)であった。
陽一郎と由佳は、結婚しているが別居中である。リモート飲み会で、口喧嘩を繰り広げる中、由佳の家のブザーが鳴った。宅配便だった。
玄関の前に置いて下さいと由佳。陽一郎が「配達の人に、失礼だろ」と咎める。由佳は「ソーシャルディスタンスのこと考えてる?世間の常識よ!」と反論し、陽一郎は「もう、知らん!知らん!」と背中を向けた。
由佳が「そういうわけで、家を飛び出したってわけ。会社も傾いちゃったしね」と溜息まじりに言った。
「ん?」希奈梨が前のめりになって画面を覗き込んだ。陽一郎が冷蔵庫を覗き込んでいる。「お腹空いちゃったのよ。あの人、落ち込むと食欲のスイッチが入るの」と由佳。松倉が戸惑いの表情を浮かべて「どうやら、社長。退出ボタンのつもりで、ミュート押しちゃったみたいですね」と言った。
陽一郎が、皿を落とし食べ物が散乱した。希奈梨たちが、あーと声を漏らす。由佳が「大事な社員をほったらかしにして、なに拗ねているのよ。そんなんだから、家に戻る気になれない」と声を張り上げる。
「違うんです。今日の社長、いつもと違うんです」と松倉。彼は「今日の言い出しっぺも、実は僕じゃなくて、社長でした。もちろん、理由があって・・・さっきの荷物、由佳さん、取ってきてもらってもいいですか?」と続けた。
由佳は、宅配の荷物を手に戻ってきた。カラオケ専用マイクが入っていて彼女は「欲しかったんだ、これ!」と顔を輝かせる。そして、あっと呟く。
「由佳さんが歌っている時に、それを届けて驚かせる予定でした。一緒に入っていた紙、広げてもらえますか?」と松倉。
果たして、陽一郎は、手紙に何を書いたのか?

感想・・・喧嘩するのも、仲がいい証拠?
希奈梨が勤務する『真壁印章』の社長・陽一郎と妻・由佳は、別居中でした。リモート飲み会でも口喧嘩をする二人ですが、誕生日プレゼントで良い雰囲気になっています。
希奈梨は、喧嘩するのも、仲がいい証拠と考えていました。反対に、悠人は、また喧嘩するのではないかと心配しています。
私は、喧嘩が仲の良い証拠とは思えないので、希奈梨より悠人に共感しました。もちろん、関心がない者同士が仲違いするとは思えません。
希奈梨のように、喧嘩は仲がいい証拠と言えるでしょう。ですが、別居するほど喧嘩してしまったら、修復は難しいだろうなと考えてしまいました。

第2回「ハートは燃え上がる!」あらすじと感想

あらすじ
【悠人は、独身なのか?】吉澤希奈梨(生田絵梨花)は、勤務先『真壁印章』のリモート飲み会に参加した。彼女以外には、営業部長の松倉純(斉藤慎二)、先輩社員の太田悠人(柿澤勇人)、社長の真壁陽一郎(橋本じゅん)、社長夫人の真壁由佳(シルビア・グラブ)が参加している。
希奈梨は、悠人の部屋に飾られた絵を見てうろたえた。子供が描いたような拙い画だったことから、悠人は子持ち?奥さんいるの?バツイチ?とうな垂れてしまう。さらに、画の下にある美顔器に気づいた。
由佳がリモートカラオケに興じている間、希奈梨はチャット機能を使い松倉に〈悠人さんの部屋に美顔器!なぜ?〉とメッセージを送った。
松倉は〈僕が悠人にあげた。希奈梨ちゃんも使ってみる?〉と返信。さらに、希奈梨は〈じゃあ、子供の絵は?〉と送った。
松倉の返信は〈あっ!・・・何あれ!?〉〈悠人に子供!? 結婚してるの!?〉であった。希奈梨は〈教えて! 先輩、彼女いるの?〉と聞いた。
由佳のリモートカラオケが終わり、拍手の音が響く。突然、松倉が「由佳さん、彼女いるの?」と叫んだ。表情が険しくなる希奈梨。
松倉は表情を強ばらせて「あっ!いやいや、由佳さんの恋に落ちて、でしたー」と声を張り上げる。
ぎこちない表情で拍手する希奈梨。松倉から〈いろいろ言うから間違えちゃったよ!今、僕、必死だからさ〉とメッセージ。必死?希奈梨は画面を凝視する。
松倉は、由佳に、デュエット曲を提案した。由佳は、誰と?と画面を覗き込む。「くじを用意しました!」松倉がビニール袋を取り出した。
彼は、陽一郎と由佳の名前が書かれた紙を引き当てる。しかし、由佳は、夫とのデュエットを拒み、悠人を指名。『渋谷で五時』を歌った。
その間、希奈梨は、画面上の検索窓に〈男の部屋 子供の描いた絵 なぜ?〉と打ち込むもののエンターキーを押せない。
由佳と悠人のリモートカラオケが終わった。希奈梨は、リモートアプリの画面を表示させようとしたが、間違って〈男の部屋 子供の描いた絵 なぜ?〉の検索窓を表示させてしまう。
悠人が背後の壁を振り返って「あの絵のこと?実は、ケントが描いてくれたんだ。すげえ年の離れた弟がいるの」と言った。
「お、弟?先輩、独身ですよね?」と希奈梨。悠人が怪訝そうな表情を浮かべ、希奈梨はそわそわし出す。
由佳が、帰ると言い出した。帰るな!と陽一郎。彼と由佳は、口げんかを始めた。由佳が退出します!と叫ぶ。このままじゃ終わっちゃう・・・。希奈梨が焦りを感じると、ブザー音が響いた。由佳が、弾かれたように後ろの出入り口を振り返る。



感想・・・悠人を子持ちと勘違いする希奈梨の反応が面白い

子供が描いたような絵で、悠人が子持ちだと妄想してしまう希奈梨が面白いです。頭を抱えたり、テーブルに突っ伏したりする彼女が、可愛らしいのです。
好意をストレートに伝えることができない性格なのでしょう。
私も、恋心を打ち明けることができないタイプですから、希奈梨に共感しました。そんな希奈梨とは、反対に、陽一郎と由佳は別居中で愚痴喧嘩ばかりです。ブザー音が鳴ったところで、ストーリーは終わっています。新たな登場人物が登場しそうな予感がします。

第1回「チャンスは突然!」あらすじと感想

あらすじ
【希奈梨、勤務先からリモート飲み会の案内が送られる】2020年4月24日、正午15分前に、吉澤希奈梨(生田絵梨花)は起床した。彼女は、寝ぼけ眼で、ノートパソコンを開く。
女性アナウンサーが、東京都でステイホーム週間が始まったことを告げる。東京都に緊急事態宣言が出されて17日目を迎え、希奈梨が勤める『真壁印章』も自粛休業中だった。
真壁印章の経営が芳しくないのは、コロナのせいか時代の流れか・・・ぼんやりと考える希奈梨。そこへ、一通のメールが届いた。
差出人は、同じ職場に勤める営業部長の松倉純(斉藤慎二)。内容は、今夜の19時に、リモート飲み会を開催するというものだった。
希奈梨は、先輩社員の太田悠人(柿澤勇人)を思い出して胸をときめかせる。
19時。リモート会が始まった。
画面上で、松倉が「お久しぶり、大根」とオヤジギャグ。彼は、お腹の調子が悪いらしく、トイレに向かった。
入れ替わるように、悠人が画面に登場する。希奈梨は、胸の内でかっこいい!と叫んだ。彼が笑って、希奈梨は、〈先輩が笑った、白い歯が笑った!この笑顔・・・これこれ、ずっと待ってた〉とにやけた。
悠人が「あのさ、実は・・・俺さ・・・」と姿勢を正す。希奈梨は、あの日のこと?と身構える。松倉がトイレから戻ってきた。
そして、社長夫人の真壁由佳(シルビア・グラブ)が、画面に登場する。夫の姿がないことに気づいた由佳は「アイツが時間を守るような人間だったら、この会社はもっと上手くいっていたのになあ」とぼやく。アイツとは、真壁印章の社長で、夫の真壁陽一郎(橋本じゅん)のことである。
由佳は、彼と結婚しているが、別居中だった。そこへ、陽一郎が登場。由佳は、彼に経営センスがない、バジェットを考えていないと文句を言って、夫婦げんかが始まってしまう。
真壁印章独特の乾杯をして飲料を口にする希奈梨。彼女は、悠人の背後に飾られた【あるモノ】に目を止め、咳き込んでしまった。
もしかして、先輩・・・。さっきの実は・・・ってこれ?希奈梨は、ネガティブな想像が止まらなくなってしまった。
【あるモノ】とは?ネガティブな想像とは?



感想・・・歌唱力が高いのは、生田絵梨花さんだけじゃなかった
ミュージカルドラマということで、歌唱シーンが多いのかと思いきや、少なかったです。そのため、普通のリモートドラマとして楽しめました。そして、希奈梨を演じる生田絵梨花さんの歌唱力が高いのは知っていましたが、彼女以外の四人の出演者も歌が上手いです。なので、次回が楽しみになりました。