乃木坂46 ユニット曲「なぞの落書き」歌詞考察。青春だ | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46 ユニット曲「なぞの落書き」歌詞考察。青春だ

乃木坂46 ユニット曲「なぞの落書き」は、2015年に発売されたファーストアルバム「透明な色」の収録曲でした。作詞は秋元康さん。

歌唱メンバーは齋藤飛鳥・星野みなみ・堀未央奈の3人です。

歌詞考察


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なぞの落書きと聞いて、バンクシーが思い浮かびました。2019年には、港区にある「ゆりかもめ」の日の出駅近辺で、イラストが描かれていた防潮扉が発見されています。その防潮扉には、ネズミが傘を差しながら頭上を見上げている画が描かれていました。これはバンクシーが書いたものではなかろうか? ということで騒ぎになりましたね。

バンクシーの画は数億円の値段が付きますから、ざわついたのでした。こういった落書きがあると、誰が何のために描いたのかという疑問が生じます。

なので、乃木坂46楽曲の「なぞの落書き」における落書きも、どんな落書きなのか、文章なのか、絵なのか。そして、誰が書いて何のために書いたのだろうかと気になりました。

卒業式終わってセンチメンタル・・・写真撮ろうって窓際に並んだ時発見したのなぞの落書き壁にこっそりと消えないペンで私の名前が書かれてた前はなかったからつい最近のもの

主人公の「私」は窓際に書かれてあった自分の名前を発見しました。では、どんな目的で書かれていて、誰が書いたのか気になります。乃木坂46楽曲と言えば、青春でした。肯定的な感情で、主人公の名前が書かれていると考えても良さそうです。肯定的な感情は、主人公に対しての好意でしょう。「私」に好意を告白できないほどにシャイなのかもしれません。誰が書いたのか考えると、その窓際に座っている人物ということになります。

となると、「私」は誰が書いて、どんな目的で書かれたのか理解していると考えても良さそうです。

なぞの落書きただのいたずらかそれとも好意? このまま残して行くつもり? もう時間がないじゃない? 名乗り出て告白をしてよ今すぐに

この歌詞で、「私」は自分の名前を書いた人の気持ちを認識していることがわかります。だから、告白してよ今すぐにと思ったのでしょう。しかも卒業式が終わったばかりですから、なぞの落書きを書いた人物に会えないことを心配していると考えられます。ただ、この告白してよという表現は、いたずらで書いたと名乗り出て欲しいということなのか。好意を告白して欲しいと考えてのことなのかはっきりしません。いずれにせよ、「私」はうぬぼれているわけではなさそうです。さらに「私」は誰が書いたのか推測しています。

汚い文字はどこかで見たような気がするわ周りを見渡して表情窺ったその走り書きずっと好きだった彼じゃないよね青春ってあっという間に過ぎてやり残したばかり片思い最後の最後に切ないよ

「私」は、なぞの落書きを書いた犯人は「彼」じゃないかと想像しています。しかも好きだったということですから、両想いに発展する期待を「私」が持っていると考えました。ですが、「私」は、切ないよと言っています。なぜなら、卒業式が終わってしまって会えないからでした。このまま「私」は片思いで学校生活を終えそうな気もします。一方で、どこからか「なぞの落書き」を書いた犯人が声をかけるタイミングを伺っているような想像もしました。そうであれば、ハッピーエンド、つまり両想いで「私」は卒業できることになります。

終わりに


「なぞの落書き」の謎は、なぜ漢字ではないのでしょうか。謎の落書きとなると物々しい感じもありますし、どちらかというと青春のイメージにそぐわないですね。だから、なぞのと表現して追憶の中に引っ張り込まれるような感覚を持たせたのかなと思いました。 終わり