【歌詞考察】日向坂46 「川は流れる」。川を見て何を思う | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】日向坂46 「川は流れる」。川を見て何を思う

歌詞の意味を考察・・・川を見て思うこと


川のごとく、ネガティブな感情を底に沈めて、成り行きに任せる

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川から、人生教訓めいた世界観を想像します。

「落つれば同じ谷川の水」は、雪や雨、あられは結局谷川の水になります。そういったことで、経済格差があろうとも人の死は平等に訪れることを言いました。

また、「とければ同じ谷川の水」も同じような意味で、初めは違っても最後は同じことを言います。

そういったことを踏まえて日向坂46の「川は流れる」の内容を推し量ってみました。

自分だけ不幸だと思っている主人公が、ある日を境に人間は、川に流れる雨や雪と同じだと考えたように思います。

主人公は、川が常に流れ続けているように、悩みも尽きないものだという心境になっていると感じました。

歌詞に、ああ 今日のしあわせも ふしあわせも どこかに消えるのか、とありました。

「落つれば同じ谷川の水」では、雪や雨が行き着く最後は川でした。

初めは違っても最後は同じということで、人も身分や経済状況の違いはあれども死は平等だということになります。

この雪や雨が、歌詞のしあわせもふしあわせもと考えることができました。

なので、どこかに消える、という歌詞は、幸せでも不幸せでも迎える最後は同じだという意味に捉えることができます。

日差しが反射している川面

特に、ああ 生きるということは辛くて苦しいものだけど どうせいつか消えてなくなるんだ(泡のように)、という歌詞では、「僕」が土手で膝を抱えるシーンが思い浮かびました。

ネガティブな見方をすると、泡のように消えてなくなりたいという危うい「僕」の願望が投影されている歌詞だと思います。

ですが、泡のように消えてなくなるのが苦しみという解釈もできました。

なぜなら、成り行き次第ってことさ、という歌詞があったからです。

また、「それでも」と僕は思う生きていきたい死にたくない、という直接的な表現もありました。

なので、「僕」は、川に浮かぶ泡のように消えたいとは考えていないでしょう。

「僕」は、生きるのは辛いけれど、その辛さは泡のように消えると達観したように感じました。

川は、堆積物が底に横たわっていても、流れるものです。

いらないものは沈む、という歌詞から読み取れるのは、辛い出来事は底に沈めて前に進もうという「僕」の前向きさでした。

「僕」に降り掛かった災難を恨めしく思うのも、意味が無いと理解して、成り行き次第ってことさ、という歌詞のような心境に至ったと思います。

終わりに

「僕」は、生きることに辛さを感じて、川を見つめていました。ですが、苦しみは泡のように消滅することを理解しています。

だから、底に堆積物を横たわらせて流れる川のように、「僕」もネガティブな感情を沈めてポジティブになっていったように感じました。 終わり


■川は流れる■
日向坂46 「川は流れる」は、3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」(2019)に収録されています。

歌詞は秋元康さんでした。