『ざぶんざざぶん』歌詞の意味を考察
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今記事の歌詞考察は、以下の内容になっています。
- 歌詞の概要
- 主人公は、恋心を打ち明けられずに海へ
- 不幸を恐れるのは仕方がない【トマス・ホッブズの自然状態】
- 歌唱メンバー
『ざぶんざざぶん』歌詞の概要
主人公の女性が、波の打ち付けるテトラポッドを眺めています。意中の人に告白したいけどできないと思い悩んでいます。その恋心が波消しブロックで泡立った波のように安定しないという自覚を、彼女は持っていました。
恋心を打ち明けられないのは仕方がない
主人公は、片思いをしているものの告白する勇気を持ち合わせていませんでした。
次の歌詞では、そんな彼女の切ない心境が分かります、
ざぶんざざぶん さざ波が壊れるテトラポッド 心が洗われて何か見えて来た やっぱりあなたのことが好きかもしれないって思った でもそんなこと(でもそんなこと)言えない
なぜ、彼女は好意を打ち明けることができないのでしょうか。意中の人に恋人がいるのなら仕方がないですね。
ただ、歌詞には、片思いの相手に恋人がいるような表現はありませんでした。主人公は自信がないから告白できないのでしょうか。
自信がなくて好意を打ち明けられなくても良いと思いました。
もちろん、告白すれば付き合うことができる可能性は高いです。だから、好意を伝えないのは、勿体ないのは確かでしょう。
でも、物事が上手くいかないかもしれないという不安は当然のことです。
不幸を恐れるのは仕方がない【トマス・ホッブズの自然状態】
哲学者のトマス・ホッブズ(1588~1679)は、不幸を恐れるのは仕方がないと言いました。
傷つきたくないとネガティブになる姿勢が「自然状態」で、普通のことなのです。
もちろん、トマスがいう「自然状態」は、戦争で命を落とすかもしれないとい不安を抱えている状態です。
彼が生まれた16世紀から17世紀は、王党派と議会派が戦争をしており生存するだけで精一杯の時代でした。
命を落とすかもしれない恐怖は、少なくとも日本においては珍しいかもしれません。
ですが、幸福になれないというネガティブな気分はトマスがいう「自然状態」に通じるでしょう。
そして、トマスは、心配性の人間が生存できると言いました。
だから、『ざぶんざざぶん』の主人公が、告白することに、ためらいを感じるのは当然なのです。
『ざぶんざざぶん』歌唱メンバーは、三期生の与田祐希さんと四期生の筒井あやめさん
『ざぶんざざぶん』は、乃木坂46の27枚目のシングル「ごめんねFingers crossed」TYPE-Bの収録曲です。歌詞は秋元康さん。
歌唱メンバーは、三期生の与田祐希さんと四期生の筒井あやめさんによるユニットです。
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